金(ゴールド)価格:安、プラチナ価格:安【海外市況(6月26日)】
6月26日、NY貴金属市場の金は下落。中国の景気先行き懸念の拡大により、同国の金需要の減退観測が強まった。一方、米国の量的金融緩和の縮小観測が引き続き圧迫要因となった模様。一時1トロイオンス=1223ドル20セントまで急落し、2010年8月以来の安値をつけた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が金融緩和策の継続に前向きな姿勢を示したことで、外為市場でドル高ユーロ安が進行。これをを受けての売りに押された。その後発表された今年第1四半期の米国内総生産(GDP)確定値が市場予想を下回ったことで下げ幅を縮小する場面も見られたが、大幅下落からは転じなかった。プラチナも下落。中国経済の先行き不透明感から、工業用需要の減退観測が強まったほか、金相場の急落に追随する形で売られた。