金(ゴールド)価格:上昇、プラチナ価格:上昇【海外市況(6月21日)】
6月21日、週末NY貴金属市場の金は上昇。朝方は米量的緩和政策の縮小を背景に、資金引き揚げの動きが強まった前日の地合いを引き継ぎ軟調に推移した。しかし、売り一巡後は最近の売られ過ぎ感からのテクニカル買いや、中国やインドを中心にアジア勢からの安値拾いの買いに反発し、一時は1300ドルの節目を回復した。ただ、中国経済に対する先行き不透明感が強いことや、インドは金輸入規制に加え、通貨ルピーが対ドルで最安値圏にあるため上げ幅は限定的となり小幅高で引けた。プラチナも金同様に前日の地合いを引き継いだ追随売りに押され軟調に推移したが、その後、金の上昇や米株式市場の上昇を受け連れ高となったほか、6月の米自動車販売台数が、2007年12月以来の高水準になるとの予想が示されたことから、プラチナの需要増加するとの思惑から反発して引けた。