金(ゴールド)価格:安、プラチナ価格:安【海外市況(6月7日)】
6/7、週末NY貴金属市場の金は下落。朝方は、本日発表された5月の米雇用統計で、非農業部門就業者数は17.5万人増となり、市場予想(17万人増)を上回った。その一方で、失業率は7.6%で前月の7.5%から悪化した。その結果金は買われ堅調に推移した。しかし、ニューヨーク株式市場が急伸すると金の売りが膨らんだ。1400ドルを割り込んだことでテクニカル売りが膨らむ格好となり、下げ幅を拡大して引けた。市場では雇用統計を受けて、米国の金融緩和策の縮小観測が強まった反面、一方で「米連邦準備制度理事会(FRB)が、今月の公開市場委員会(FOMC)で資産買い入れ規模の縮小を決定する可能性は低く、少なくとも向こう2回のFOMC会合では規模は維持されるだろう」との指摘も聞かれた。プラチナも大幅下落。金の下落に追随したが、終盤、ニューヨーク株式市場の急伸を受けて、工業用需要の増加期待感から下げ幅を縮小し1500ドル台を回復して引けた。