金(ゴールド)価格:安、プラチナ価格:安【海外市況(6月4日)】
6月4日、NY貴金属市場の金は下落。朝方は堅調に推移したが、その後インド中央銀行は記録的な計上赤字を抑制するために金輸入の規制強化するとの報を受けて、同国の金需要が落ち込むとの思惑から売り物が先行する展開。一時1390ドルを下回る場面も見られた。また、経済協力開発機構(OECD)が発表した加盟34ヶ国の4月の消費者物価指数(CPI)が前年比1.3%上昇にとどまり、インフレ期待が後退したことも圧迫要因となった。ただ、明日のユーロ圏域内総生産(GDP)やADP全米雇用報告、6日の欧州中央銀行(ECB)理事会、7日の米雇用統計など重要イベントを控えている事から、終盤にかけ買い戻され下げ幅を縮小して引けた。プラチナも下落。前日の急伸の反動による利食い売りに押された。ただ、南アフリカ情勢への懸念は根強く、下げ幅も限定的になった。