海外市況情報

ダイヤモンド価格【海外市況概況(10月29日)】

香港のマーケットは引き合いがあるも全体的にスロー、中国は需要集中が見られるが市場は静か、インドは地元ディーラーの活動は活発化しつつも前年比較では静かな状況
◆香港でのダイヤ取引は、主に中国での需要が振るわないことを背景に慎重な状況でスロー。
商品の引合いは増加しているが実際に取引される割合は多くは無い。
鑑定書付0.30-0.50ct, VS-SIの商品需要が強く0.70ctと1ctはスロー、1ctupにも需要が無いわけではないが、バイヤーはグレードや金額を慎重に吟味しており、動きは鈍い。
ポインター(特に0.3~0.6ct)の人気グレードでカットの良いものは変わらず需要がある。
VVSはほとんどのカテゴリーで弱い。
インド人は来週のディワリ(インド正月)を前に取引が細りつつある。

◆中国では0.30-0.50ct, F-H, VS2-SI1商品への需要集中が見られるが卸売市場は静か。
税関当局によるダイヤ密輸業者の逮捕により、深圳(シンセン)のディーラーや輸入業者間で警戒感が高まっている。
2010年1月に逮捕された3人はまだ刑務所に居り、今後が懸念される。
小売は安定しているものの消費者心理は慎重なため売上げは例年の水準を下回っている状況。
ゴールド・ジュエリーが大手小売店の売り上げを牽引している。

◆インド・ムンバイでは11月1日〜10日のディワリ休暇を前に研磨済ダイヤを探す外国人バイヤーの姿が目立つ。
前月のルピー安定に伴い市場での地元ディーラーの活動が活発化しているが、前年同時期と比較して静かな状況。
全体的にGIA dossiers付VS-SIの商品需要が強い。
政府の税制がゴールド・ジュエリーの需要を抑制していることもあり、小売業者はDiwaliでの販売に過度な期待は抱いていない様子。

◆今回、ラパポート価格に変更はないが、情報として合成ダイヤがメレーに混入されていると引続き警告を発しており、全てのインボイスに[ Natural, UntreatedDiamond] と記載することをアドバイスしている。

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