ダイヤモンド価格【海外市況概況(10月22日)】
香港の市場はスローで消費者マインドも低下、中国も消費者の意識が慎重、インドはルピー安定に伴い改善の兆し
◆香港の卸売市場はゴールデンウィーク後ディーラーが取引に慎重なためスロー。
中品質の0.3~0.6ctには継続的な需要がある。
バイヤーは先週末のラパポート価格変更が気になったが、(例えばラウンドの0.3~0.6のVVS、0.5以上のVSや3ct以上には変化なし)、むしろ次回以降の動向が強く気になる雰囲気。
1~2ctでE,FとI以下のIF,VVSの価格は弱い傾向にある。 昨年と比較し中国での消費者マインドが低下しており中国向け販売は軟調。
◆中国の小売業者は最近の米国の債務上限引上げ問題が、世界の先行き不透明感を高めることを懸念しており消費者の意識も慎重な様子。
0.30~0.50ct, GH, VS-SIの需要が高いもののダイヤ取引は抑制されている状況。
中国の第3四半期のGDPの成長率は7.8%で、4~6月期より0.3ポイント高まった。
◆インドでは、米ドルに対するルピーの安定に伴い10月の取引改善が見られる。
外国人バイヤーはDiwali祭でインド企業が休みに入る前に商品を探すためムンバイに留まっている模様。
商品不足が報告される中、今後数週間のうちに市場へのダイヤ投入が期待されている。
GIA dossier付0.30-0.59ct, H-J, SI及び1ct, G-H, SIの需要が堅調。
最近の原石価格下落に伴い研磨石価格の軟化が懸念されるため、現地のバイヤーには警戒感が残り仕入れは選択的。
国内の原石取引はスロー、研磨業者は減産体制を継続中。
◆「大量の合成ダイヤモンドがメレーやポインターのパーセルに混入している」とラパポートが警告。