ダイヤモンド価格【海外市況概況（10月15日）】
香港の市場は変わらずスロー、中国は国慶節の需要が下回り市場心理は低い、インドは過去の景況感悪化を引きずっており市場はスロー
◆香港の研磨石市場は中国の大型連休終了に伴い比較的静かな状況。
中国本土からの旅行者が顕著な伸びを示す中、小売の販売比率が同様な伸び率か否かについては懐疑的。 休暇明けで卸売市場は変わらずスロー。
VS-SI需要が堅調に推移する中、VVSは依然弱い。0.3～0.6ctの中級グレードで質の良いものには引き続き需要があるが、バイヤーはカット形状・品質にこだわり、厳しい選択眼で仕入れを行っている。
◆中国では、国慶節に伴う大型連休でのダイヤ売上げが予想を下回ったため市場心理は比較的弱い。
休暇前に委託販売された商品が売れずに残っている状況。 休暇中の全体的な小売市場は堅調。 宝飾品市場は大手小売店の優位性が高まっている模様。
1ct, G-I, VS2-SI1, 3EXの需要が底堅い。
◆インドでのダイヤ取引は主にニューヨークやイスラエルなどの外国人バイヤーが中心。 インドの国内需要は比較的スロー。
過去数ヶ月間の景況感悪化に伴い、ディワリ休暇での販売期待は低い。
研磨業者は対ドルルピーレートの継続的な安定を求めている状況。 バイヤーは、ダイヤ価格に敏感であり受注品のみを仕入れている状況。研磨石の在庫量が多く流動性がタイトなため研磨業者は減産体制を継続中。 GIA dossier付 0.30 ～ 0.59ct, VS-SI需要が堅調。
◆10月7日に香港で行われたサザビーズオークションで、118.28ct・D・FL・オーバルのダイヤが2億3868万香港ドル（約30億円）で落札。予想価格（2億2000万～2億8000万香港ドル）の範囲内だった。 オークションで売却されたホワイトダイヤとしては過去最高値との事。
◆ラパポート価格の変更はなし。
