ダイヤモンド価格【海外市況概況(10月01日)】
香港フェア後マーケットはスロー、中国は国慶節に伴い小売りが改善方向、インドは不安定なダイヤ価格に警戒
◆香港マーケットは、ジュエリーフェア後のスローな雰囲気が続く。 一部積極的なバイヤーは0.3~0.8のポインターE~K・VVS2~SI1と上質なSI2を中心に物色するが、1ctupは品質・価格ともにチェックは厳しい。
◆中国では国慶節の大型連休に伴い小売の市場心理が改善している。 キャラサイズからポインターに至るまで低品質商品に需要が集中している状況。 中国人の海外での消費は2012年に1020億ドル(約10兆円)に達し、米国とドイツを抜いて、世界全体の海外消費における過去最高記録を樹立。 特に高級品の購入は香港・マカオの26%に続き、欧州が23%となり、境外(中国本土外)消費の中心となっていると中国経済網が伝えている。
◆インドでは不安定なダイヤ価格に伴い仕入れに対する警戒感が残っており現地の研磨石市場は軟調。 0.30ct, 0.40ctの GIA dossier付商品需要が引続き好調。 原石の取引はタイトな流動性により低迷している。
◆日本百貨店協会によると、日本の百貨店の8月の既存店売上高は前年比2.7%増の4,291億円で2カ月ぶりに増加した。 特に美術品、宝飾品、貴金属部門の売上高は228億円で18.3%増と著しい。 長引く猛暑により衣類やアクセサリー、豪華ブランドの売上げが好調で8月の小売販売を後押しした。 円安による香港や韓国などからの観光客増加も一因。