ダイヤモンド価格【海外市況概況(9月17日)】
香港フェア開催、中国は国慶節の販売増に期待、インドは研磨石の輸出は安定傾向だが全体的にスロー
◆香港フェア2か所で同時開催。 ルースダイヤモンドや色石、真珠、宝飾品関連商品対象の「RAW MATERIALS SECTION I ASIAWORLD-EXPO」は15日終了。 製品を対象とした「FINISHED JEWELLERY I Hong Kong Convention & Exhibition Centre」は17日に終了する。 ディーラー、小売業者、消費者など来場者の価格志向は強い。 SI-I1の注目度が高く需要がより低い品質にシフトする中、ハイグレードの需要は相対的に弱い。 バイヤーは選択的で最高のカット品質にはプレミアムが付くため研磨業者は3EXの製造に移行している状況。
◆中国ではGIA付0.30-0.40ct, D-H, VS- SIの商品需要が堅調 。宝石商は少ない在庫を維持していたため潜在的な小売り需要に期待しつつ、10月1日から始まるゴールデンウィークでの販売増に着目している。
◆インドではジャイナ教の祭りParyushan及びディーラーの多くが香港フェアに参加していたためダイヤ市場は静かな状況。 対米ドルのルピーレートがやや回復しているにも拘らず現地バイヤーには警戒感が残る。 研磨石の輸出は安定している。 宝飾品の小売り販売はルピーの反発及び低い金価格にもかかわらず低調。 流動性は引き続きタイトで、カッターは特定の要求を満たすために製造レベルを制限している。 原石の取引は不安定な為替レートと高価格のためスロー。