ダイヤモンド価格【海外市況概況(9月3日)】
香港では宝飾需要がやや改善、中国は国慶節に向けて取引は改善、インドはいまだルピー安の影響が色濃い状況
◆香港では宝飾品需要がやや改善しているが、ダイヤの取引には警戒感が残っている。
1.0-3.0ct,D-H,VS-SI,3EXの不足が報告されており、9月の香港フェアへの供給期待が高まっている。
0.30-0.40ct,G-H,VS-SIの商品需要が堅調。
バイヤーが多量の在庫購入を避けている状況下、ディーラーは研磨業者及び取引センターでの価格動向を注視している。
◆中国では0.30-0.40ct,D-H,VS-SIに安定した需要があり取引は改善している。
バイヤーは9月の香港フェアを見据え大量買付けを控えている状況下、卸・小売業者は繁忙期である10月1日からのゴールデンウィークでの販売準備に入っており、市場改善の兆しが見られる。
◆インドでは弱いルピーが地元の購買力を減少させ、ダイヤモンドや宝飾品の国内需要の悪化を招いている。
ルピーは先週68 / $ 1を超え、最安値を更新した。
大手研磨業者は海外の小売業者との販売契約締結により輸出需要は安定している。
中国などでカラーグレードが低めのVVS2-SIの商品需要が改善している。
引続き0.30-0.40ct,G-J,VS- SIの商品需要が非常に強い。
スラトでの生産性は比較的低く、研磨業者間の流動性はタイトな状況。
ディーラーは先週開催されたデ・ビアス・サイトでの結果を注視しており原石取引はスロー。
◆香港・中国・インド共に需要が堅調なものについては、「しっかりとした品質のもの」に限られている。
◆Rapaport価格は今回も変更なく、また今週末のプライスレポートの発行はない模様(ユダヤ新年休日の為)。