海外市況情報

ダイヤモンド価格【海外市況概況(7月23日)】

香港マーケットは閑散期とアジア市場への警戒感で静か、中国も主だった行事もなく静か、インドの原石取引はスロー、研磨業者は引き続き減産体制。ラパ価格下落。

◆香港での取引は、閑散期とアジア市場への警戒感が重なり静か。 中国からの0.30-1ct, G-I, VVS2-SIの商品需要が良好。 0.30-0.89ct, VS-SIに強い需要がある。 バイヤーは現状価格を敬遠しており、価格メリットの無い商品購入に緊急性は無くその他の需要は弱い。

◆中国の卸・小売需要は消費を後押しする行事も無く静か。 ディーラーは、第2四半期の小売売上高のデータが相対的に上向き傾向との中国政府の発表にもかかわらず警戒している状況。 バイヤーは在庫を見切売りしつつ委託で新しい商品を注文しており、買いに対しては慎重な様子。 GIA付0.50-0.70ct, D-H, VS2-SI2に安定した需要があるが、VVSの需要は弱い。

◆インドのムンバイ、スラトでの取引は、弱く変動的なルピーと高い原石、タイトな流動性により損なわれたまま。業界は不利な政府政策に対しての反対活動を続けている。 中国の需要が相対的にスローな状況下、米国の需要は堅調。 キャッシュフローを高めるために販売価格低下が予想される状況下、研磨石のサプライヤーは8月8日-12日開催のIIJSムンバイショーの前に市場が安定することを望んでいる。  原石取引はスロー、研磨業者は引き続き減産体制を継続中。

◆中国の経済成長鈍化による需要減やインド国内経済事情を受けて、7/19発表のラパポート価格は下落。 今回は3ct以上の大粒ダイヤに価格変更は無いものの、今後の推移に注意が必要。

◆国内マーケットは特に目立った動きないが、ラパ下落に伴い、マーケットが冷える方向になるとの見方が増える。

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