ダイヤモンド価格【海外市況概況(7月9日)】
香港の取引は引き続き静かで市場動向を注視して待ちの状態、中国も同様に卸・小売り共に静か。インドは金輸入規制やルピー安の影響で低迷
◆香港での研磨石の取引は引き続き静か。ディーラーは第3四半期の市場低迷を予想 している。 バイヤーは在庫量の増大に慎重で市場動向を注視しつつ待ちの状況。 0.30-0.70 ct, VVS2-SI2, 3EX の需要が堅調。3EX の商品にはプレミアムが付いてい る。
◆中国では卸売・小売市場共に静か。 小売業者やディーラーは少ない在庫で運営しているため、バイヤーは積極的な買いは 控えている状況。 サプライヤーが委託販売を加速させる中、転売可能との確信がある場合にのみ購入し ている。 0.50, 0.70, 1ct, D-H, VS-SIのGIA付商品に安定した需要がある。 中国の消費者は予想される経済成長の鈍化を警戒している。
◆インドでは、金輸入規制やルピー安の影響でダイヤモンド取引は低迷。 バイヤーは引続き警戒しており市場活性化の前にルピーの安定を待っている状況。 金の購入規制のため投資家が宝飾分野を避けているためジュエリーメーカーは切迫し た状況。 同様に、原石取引は不安定な為替レートやタイトな流動性のためスロー。 研磨業者は減産体制を維持している。 メレーは内容的に良いもの(大きなキズや目立つブラウンなどが入っていない)は評 価されるが全般的に動き悪く、また価格的に高めなものは敬遠されている。
◆今回もラパポート価格の変更はなし。