ダイヤモンド価格【海外市況概況(3月19日)】
香港ダイヤモンド取引は安定、中国の卸売市場は好調だが小売は閑散期、インドは香港ショーの後市場は上向き
◆香港でのダイヤモンド取引は、0.30-1.99ct、VS-SIの商品需要が堅調な上、VVS需要の改善も見られ安定している。市場心理は中国の旧正月より改善しており小売販売は堅調。
◆中国では香港ショー後、研磨石の価格上昇への期待感より卸売市場は好調。小売市場は閑散期でもあり低調で前年を下回っている模様。バイヤーの購買意識は好転しているが仕入量は引続き抑えられている。品薄状態が続いている0.30-0.40、3EXの商品が需要を牽引している。
◆現状は香港ジュエリーショーの勢いで強気な業者も多い。一方ダイヤモンド大手インド人業者は「在庫は香港ジュエリーショー前に大量に仕入れた。価格が上昇した現在は販売に回っている。このダイヤ相場はそう長くは続かない」との見方も多い。年内に中近東でダイヤオークションが開催されるとの情報もある。
◆インドでは香港ショーの後、中国及びインド人バイヤーの安定した需要を背景に市場は上向いている。大量の商品が香港から戻っていないが、取引はムンバイにシフトしている模様。ここ数ヶ月、VS、SIには強い需要があるものの、研磨工場の減産体制が続いており品薄状態。4月新年度からの増産が期待される中、会計年度末を控え研磨石の流通量は十分ではない。原石市場は、流通市場での価格が堅調のため安定している。
◆現状は香港ジュエリーショーの勢いで強気な業者も多い。一方ダイヤモンド大手インド人業者は「在庫は香港ジュエリーショー前に大量に仕入れた。価格が上昇した現在は販売に回っている。このダイヤ相場はそう長くは続かない」との見方も多い。年内に中近東でダイヤオークションが開催されるとの情報もある