海外市況情報

ダイヤモンド価格【海外市況概況(3月12日)】

中国の卸売取引は堅調、インドの研磨石取引は香港ショーの影響で鈍化

◆大手ダイヤモンド業者の信頼不安がアントワープの問題より波及、銀行融資が厳しくなっている。そのため研磨石がインド、香港市場でも不足しこれに円安、ルピー高が重なりメレダイヤは価格が続伸した。TTLBからブラウンまで幅広く人気がある。一方、大粒シングルストーンは、グレード別に人気商品とそうでないものがはっきりしていて価格も円安分を除けば横ばい。

◆中国では、ディーラーが旧正月後に販売した在庫補充に動く中、多くのバイヤーが香港ショーで商品を調達したため卸売取引は堅調。0.30-0.50ct、VS-SI、3EX需要が底堅く品薄状態が続いている。バイヤーは最近の0.3ctサイズの需要増加に驚きを隠せない様子。

◆インドでは、香港ショーの影響で地元の研磨石取引は鈍化している。
0.30-0.50ct、VS-SI、3EXが品不足の状況だが、新会計年度が始まる4月1日以降には研磨量の増加が予想される。ディーラーは香港での価格動向に注視しており研磨石の仕入は選択的。
原石取引は安定しており流通市場ではプレミアム付で売られている。SIクラリティ対象の原石需要が堅調。

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