ダイヤモンド価格【海外市況概況(3月5日)】
香港はジュエリーショーに期待感、中国は短期的な価格変動に慎重、インドも香港ショーを控え研磨石取引は堅調に推移
◆香港ローカルマーケットは依然として旧正月明けのスロームードだが、ジュエリーショーを控えて、中国人はじめ各国バイヤーが活動開始。様子見感は強いが一部バイヤーは品薄感の為、積極的な仕入傾向。売り手側はジュエリーショーへの期待感強く、今後の起爆材料にしたい模様。
人気の0.3~0.6・G~I・VS~SIレンジは変わらず品薄感があるが、RAPA価格上昇後の為、強気と弱気が交錯している模様。
◆中国では、小売業者が大型連休後の在庫補填を検討しているため卸売業者は商品を探し始めているが、短期的な価格動向に警戒感を抱いており在庫を増やすことに消極的である。中国本土から多くのバイヤーが香港ショウに参加することが予想されるため、海外のサプライヤーは販売チャンスへの期待をかき立てている模様。
◆インドでは、ほとんどのディーラー、研磨業者の香港ショウ準備に伴い研磨石取引は堅調に推移している。他の一次供給業者の原石価格の上昇が見られる中、ディーラーはDeBeersの原石により高い割増料金を設定しており原石取引は安定している。
先週開催されたDTCサイトでの原石価格がやや上昇したことを受け、ディーラーの割増価格が高まることが予想される中、市場での投機的な取引再燃が懸念されている。SIの研磨石及び対象原石需要は引続き堅調だが、生産量の増加が見られず品薄状態が続いている。