ダイヤモンド価格【海外市況概況(2月1日)】
香港のローカルは休日前の買い控えが多く静か、中国の仕入れは一段落、インドはやや持ち直し
◆香港のローカルマーケットは静か。旧正月で工場が長期休暇を迎える為、買い控えの所が多い。動きが鈍い中でも各バイヤーの動きが出ている感は有るが注文ベースの為、商談決定率は低い。変わらずマーケットにはSIレンジが品薄気味。対香港ドルはUSドル高傾向だが、人民元とインドルピーはわずかな動きに留まる。
◆中国は旧正月向けの仕入れが一段落し卸売市場は静か。2月の大型連休での販売傾向や東南アジアの需要は3月の香港ショーでの仕入に影響することが予想される。0.30-0.40ct、VS-SIトリプルEXの商品需要が上昇しているが、供給量は十分ではない。一方、IMFは2013年の世界経済成長率を、3.5%の増加と予測。中でも中国の経済成長率は8.2%増にまで上昇すると予測され(2012年4Qは7.9%)、Golden Weekへの期待が高まっている。
◆インドにおける研磨石の取引は、結婚シーズンによる国内需要の改善及び外国人バイヤーの需要増によりやや持ち直している。VS-SIの「GIA dossier」対象商品の需要は根強く一部の商材、特にSIが品薄状態。原石の供給量は十分あるものの、研磨業者の減産体制が継続され取引は低調のまま推移している。ディーラーは需要や価格動向を把握するため、1月のDe Beersサイトの結果を注視している。先週、インドルピーはUSドルに対してやや上昇したが、狭い範囲での動きに留まっている。