海外市況情報

ダイヤモンド価格【海外市況概況(12月18日)】

ラパ価格一部変更、インドは研磨業者減産継続、中国は1月の価格動向に注視、香港は限定的な動き

◆ラパ価格一部変更。ラウンドの0.70~0.89ct、E~H/IF~VS2を中心に下落。1.00~1.49ct、K,L/IF,VVSなどハイ・クラリティの価格帯も下落した。ポインターの一部で上昇した個所も見られる。

◆インドでは外国人及び地元バイヤーの需要軟化により研磨石市況の緩和が見られる。SI需要は根強く、GIAの鑑定書が付いた良いメイクの商品が不足気味。原石の取引は比較的安定しているが、先週開催されたデビアスサイトでの商品は需要を満たしていない模様である。十分な原石供給があるものの、結婚シーズンのため休んでいるワーカーも多く、研磨業者の減産体制は継続中である。ここ1週間のインドルピーの為替レートは比較的安定している。

◆中国では、バイヤーが在庫増加に警戒しつつ注文品の仕入れに奔走するなか、ダイヤ市況にやや変化が見られた。需要期である旧正月を前に、バイヤーは1月の価格動向に注視している状況。先週、中国国際珠宝展が北京で開催されたが、劇的な取引向上への寄与は期待できない模様である。

◆香港マーケットは、先週と比較すると値段が折り合う商品には動きが有るものの、数量は限定的。1ct程度でやや黄色味のある石に需要が一部あるが、メイクが良く蛍光の少ないものでないと商売のチャンスは厳しい。相変わらずハイカラーVVSへの需要は少ない。また、中国人バイヤーは依然としてトーンダウンの状態で控えめな仕入。一部インド人バイヤーの動きは活発になったが、デワリ明けの一時的な動きとの見方も有る。

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