ダイヤモンド価格【海外市況概況(11月13日)】
マーケットの需給関係を反映して、ラパポート価格が改訂される!
◆香港市場にとって、全体に様子見感の強い中での、今回のRAPA価格変更のタイミングは、サプライズ感があったように見受けた。変更内容は、0.5や1.0ctをはじめG-H、VS-SI等の需要が多いところが上昇、0.3-0.8辺りの一部ハイカラーでIF-VVSが下落というのはマーケットの流れに沿っている変更だった。一方、Diwaliを控えインド人バイヤーの買いは静寂。Diwali前の仲間内商売も今年は取引が乏しく現状景気を物語っているとのコメントも有り。
◆インドでは、国内外のバイヤーの需要を反映し研磨済石の取引は堅調に推移。地元バイヤーがDiwaliや結婚シーズン向けにVVS-VSの商品に目を向けるなか、外国人バイヤーは主にSIの商品を捜し求めている。
宝飾品小売市場は、Diwali祝日を控えて好転しているが、高品質ダイヤ需要は弱含みである。
原石の取引はDiwali休暇に伴い、一部のSI対象商品を除いて大幅に減少。多くの研磨業者は11月末の業務再開に期待を寄せている。
◆中国においては、小売業者やダイヤディーラーの景気に対する警戒感は払拭されず、在庫を増やすことよりも必要に応じて売れた商品を補填している状況。目先の価格動向が見えずクリスマスや新年向けの準備が遅れている。0.7ctや1ctサイズで、G-H、SIの商品需要は高いが、卸売業者はインクルージョンに注意を払い、厳選仕入に余念が無い。
◆各国の小売市場は、オバマ大統領の再選が決まった米国では、富裕層が税引上げに対して緊張感を持っているとのこと。また、東南アジアの小売業者は中国首脳部の交代で、消費者心理と贅沢品の需要が回復すると期待している。
一般的に専門のプロダイヤ業者間の相場観は5~10%の差しかありません。後は注文がある事や国際間の価格差や各国の為替が影響します。国内では信頼感ある安定した価格での取引が重要で、目先で判断すると後で痛い目にあうことがあります。中長期で見ればその方が商売上安定すると思われます。
注意してください。