ダイヤモンド価格【海外市況概況(10月9日)】
ジューイッシュホリデー・中国の国慶節が重なり、世界的に卸売市場は極めて静かであった。
◆ジューイッシュホリデー(ユダヤ人の仮庵の祭りSukkot)のため、多くのトレーダーはオフィスから離れ、また中国人バイヤーは国慶節に伴う大型連休だったため、休みに入っており、世界的に研磨石の卸売市場は休止状態であった。小売業者も在庫を最小限で運用しながら、目先の需要を考慮した、限定された仕入を行っているだけである。
◆香港マーケットも、中秋節・国慶節の大型連休の為、主だった動きは無く、静寂であった。また、インドルピーが1米ドル=52rsを割り、緩やかなルピー高の傾向なので、インド人バイヤーも心理的にはポジティブだが、実際の市場がスローなので依然として慎重な動き。また11月はインドの正月もありそれ以前に融資関係の清算を求められる業者も多い。インド人ダイヤモンド業者はこれらの清算に続きインド正月、年末年始と続き金融的に厳しい時期。インド人業者の資金の動きは税務上など非合法部分も多く日本人には理解できない場面も多い。
◆日本では価格帯の低いダイヤに需要が集中し、1ctアップの高品質ダイヤはほとんど動きが見られない。実勢価格が安定している商品にまで値下げムードが波及し、価格維持が厳しい状況である
◆アングロアメリカンが買収したデビアスには、新しい会長が就任して改革に着手した。デビアスグループとして、先ずDTCとDiamdelが統合される予定とのことである。