ダイヤモンド価格【海外市況概況(7月17日)】
ダイヤモンド価格引き続き軟調。市場は疑心暗鬼に陥っている。
◆ラパ下落により、香港マーケット・中国市場共に様子見が多く、買い手は「まだ下がるのではないか?」と、再度のラパ価格下げを意識して疑心暗鬼の状況。
◆インドでのSIやI1中心のスポット需要及び中国での0.3から0.5ct G-H、VS-SIの需要が好調との情報を除き明るい話題は無い。また、インド人・イスラエル人の換金目的の安いダイヤが出回るようになり、適正価格が不透明な状況に困惑している。
◆インドルピーは以前の異常な下がり具合からみると、比較的安定してきたがまだ予断は許せない感。
◆研磨業者は原石研磨に伴うロス軽減及び優秀なワーカーの流出を避けるため減産体制に突入、先行き不透明感が濃厚。
◆業態の再編が囁かれる中、世界の主要なダイヤモンド取引所であるニューヨーク、アントワープは規模縮小し、ムンバイに加え、ドバイ、香港、ハボローネ(ボツワナ)が台頭、インド、中国などの新興国の景気減退を受け新たな需要創出を模索するが、抜本的な解決策が見出せない状況。
◆総合的に見てダイヤモンドマーケットのネガティブ感は否めない状況。