ダイヤモンド価格【海外市況概況(8月20日)】
香港の8月の市場は非常に静かで9月の香港フェアまで様子見、中国は引き続き酷暑と休暇の影響で卸・小売共に静か、インドは需要改善に取り組み開始
◆香港での研磨石取引はスロー。
8月は今までのところ非常に静かで、バイヤー・サプライヤー共に9月の香港ショーまで様子見の状況。
0.30-0.50ct., F-I, VS-SI及び1-1.19ct., F-, VS-SIの商品需要が堅調だが、より品質の高いものやより大きなサイズの需要は弱いまま。
◆中国では酷暑と卸売業者の休暇が重なり卸・小売市場共に静か。
小売業者は、8月13日に開催された中国版バレンタインデーと呼ばれる七夕祭で販促活動を行ったが、売上げは伸びなかった模様。
需要があるものの、同カテゴリーのVVS2の需要は弱いままとなっている。卸・小売業者共に8月は少ない在庫を維持すると見られている。
◆インドではIIJSショーでの研磨石の需要低迷を受け、需要改善に取り組んでいる。
ジュエリーの需要はやや改善しているものの国内のダイヤモンド需要は、特に小規模な研磨業者の間で弱いルピー、銀行融資引き締めとタイトな流動性の影響を受けている。
0.30-0.40ct., H-J, VS-SIと同カテゴリーの1ct.の商品需要が堅調だが、0.70-0.90ct.の需要は鈍化している。
原石取引はスローだが、SI及びSI以下の研磨石を対象とした原石に安定した需要がある。
大手研磨業者は安定した生産を維持しているものの、原石研磨は不採算のため小規模研磨業者は研磨石の取引にシフトしている。