ダイヤモンド価格【海外市況概況(8月12日)】
香港は夏季休暇モードで取引はスロー、中国も猛暑の影響もあり市場は静か。インドはルピー安の影響で需要は抑制
◆香港は夏季休暇ムードもあり取引はスローのまま。 ディーラーは、市場活性化のため価格が安定することを望んでいる。 9月の香港ショーが近づくにつれ改善されつつあるが、8月中は静かな状況であると予想される。 0.30-0.50ct., E-M, VVS2-SI2の商品需要が高く、1-2ct., G, VVS2-SI2の需要は安定している。 ポインター~1ctのG~H・VS1-SI1の需要は変わらず底堅い。
◆中国では猛暑の影響で卸・小売市場共に静か。多くのトレーダーが夏季休暇を取っている。 10月1日から始まるゴールデンウィーク(国慶節)のための仕入れ開始まで静かな状態が続くと予想されるが、現金による値引き販売を行うサプライヤーもおり、値頃感のある価格で仕入れるバイヤーもいる模様。 小売業者は、少ない在庫量で営業しており販売分のみ補填している状況。
◆インドではルピー安の影響で研磨済みダイヤモンドの国内需要は抑制されたまま。 ムンバイではベルギーやイスラエルからのバイヤーなど多くの外国人バイヤーが割引価格で商品を探している模様。前の週に比べてdossiers の需要が増加している。原石の取引はタイトな流動性のためスロー。 ディーラーは、流通市場にて長期掛売りにより利益率を高めるようとしている。SI以下の研磨石を対象とした原石に安定した需要がある。 インド・ムンバイショー開催。
◆今週もRapaport価格に変更なし。