金(ゴールド)価格:上昇、プラチナ価格:上昇【海外市況(6月6日)】
6月6日、NY貴金属市場の金は上昇。これといった材料のないなか、外為市場でのドル安ユーロ高を受けての買いにより上昇。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、定例理事会後の記者会見でユーロ圏経済の先行きに楽観的な見方を示し、中銀預金金利の引き下げについて当面実施する理由は見当たらないと述べた事で、ドルが対ユーロで軟調に推移した。しかし、明日発表の米雇用統計を見極めたいとの思惑もあり、上げ幅を縮小し1410ドル台でもみ合う展開となった。プラチナも上昇。世界最大のプラチナ生産国である南アフリカで、鉱山労組がストライキの実施を決めたとの報を受け供給懸念が高まったため、ファンド筋の買い物が先行した。一時1534.50ドルまで買われ、4月12日以来の高値を付けた。また、NY外為市場で円が対ドルで上昇。一時4月以来となる95円90銭台をつけた。