ダイヤモンド価格【海外市況概況(6月4日)】
香港市場は中国人の消費減速により静か、中国の小売商は売上の伸び悩みに危惧、インドでは研磨石、原石取引共に鈍化
◆香港市場は中国人旅行者が消費に慎重になっているため比較的静か。
価格は不安定だが、香港には一般的な商品やハイエンド商品、希少なダイヤに至るまで多様化した市場がある。
GIA付き0.30-3.00ct, VS2-SI1, 3EXの商品需要が堅調に推移する中、VS-SIの価格が上昇し供給不足であるためVVSの需要が増加傾向。
◆中国の小売商は過去数ヶ月売上げが伸びないことを危惧している。
5月は休暇をとり旅行する人も多く、消費者及び企業の景況感の悪化が懸念されている。
0.30-1.00ct, SIの商品需要が堅調に推移しているものの、ディーラーの仕入れは数ヶ月前よりも控えめな状況。
◆インドではサプライヤー、バイヤー共に休暇中又はJCKラスベガスショー参加のため研磨石の取引は静か。
VS-SIに底堅い需要がある。
5月、インドルピーはINR56/$1台となりUS$に対して5%下落した。
原石取引は、夏期休暇及びルピー立て価格の上昇により鈍化している。
◆Las Vegasショー開催、Rapaport価格は変更なし。
◆国内はポインターVS-SIと一部の1ctupには引き続き需要があり、一部には過熱感が見られる。