ダイヤモンド価格【海外市況概況(5月7日)】
香港の取引は安定、中国も取引は堅調、インドは夏休みのため取引はスロー
◆香港のダイヤモンド取引は安定している。
人気の0.30-0.40ct., 1ct., VS-SI商品価格などバイヤー間でダイヤ価格に対する抵抗感が深まっているが研磨業者は現状価格を固持している。
中国のメーデー休暇に伴う香港でのダイヤモンドジュエリー販売は予想を下回った模様。
◆中国での取引は堅調。ディーラーは、メーデー休暇に伴い小売のバイヤーから一定量の在庫補充を期待したが、十分な価格上昇には繋がっていない状況。
0.30ct., VS-SI, 3EX は引続き底堅い需要がある。
ゴールドジュエリーの販売が活況を呈する中、メーデーのダイヤモンドジュエリー販売は堅調に推移した模様。
◆インドでは学校が夏休みに入ったため市場での現地バイヤーは少なく取引はスロー。
経済見通しへの警戒感と研磨業者間の厳しい取引のため市場心理は相対的に弱い。
研磨業者の製造量は安定しているが、フル稼働していない状況。
ラウンドの0.30-0.69ct., VS1-SI2, D-J, 3EXの商品需要が根強いが品薄状態。
先週、大手サイトホルダーはDTCサイトに参加、夏休み期間中でもあり原石取引はやや鈍化している。
◆ユダヤ教の祝祭で、過越、仮庵の祭とともに三巡礼祭の一つである、シャブオット(shavuot「七週の祭り」)の休日が(週報が掲載される週の水曜、木曜に)あり、ユダヤ教徒や関連する会社などが休暇となる為、マーケットにはあまり大きな動きはみられないのではないかとの見方がある。
◆Rapaport価格一部変更。ラウンドの0.3ct D-I VS-SI辺りとM IF-SI1、0.4ct E-I SI2がわずかに上昇。また、デビアスは価格を約4%引上げ、これにより2次市場のプレミアムと業者の利益が圧縮されている模様。