ダイヤモンド価格【海外市況概況(9月11日)】
9/19(水)からの「香港ジュエリー&ジェムフェア」の動向に注目集まる!
◆SI-I1のインド国内需要が比較的堅調である。一方、ハイクラリティの商品は不振。8月のDTCサイトでの原石値下げにより、ダイヤ価格下落に対する警戒感から、研磨石の動きは鈍い。また、原石値下げによりカッターの採算が改善、市場の動きは良い方向に向かっているが、研磨石の在庫過多を理由に減産体制は継続中である。
◆中国では10月1日からの大型連休を前に小売業者の商品在庫補填の動きを受け、卸売取引がやや向上している。
◆市場での入手が容易な0.3ctから0.5ctの需要が堅調に推移する中、減産の影響で中級以下の1ctレンジのダイヤは供給不足気味である。
◆バイヤーは香港フェアを前に市場調査を実施し、ダイヤの実勢価格を探る状況である。デビアス・宝飾品部門は、上海に1号店を開設(中国で4店目)とのこと。
◆香港マーケットは、取引が閑散で静か。原石の値下げの影響でラパポートも値下げの読みが多く、買う気の有るバイヤーも慎重。香港フェアに期待をする売り手側だがこの景気の為、客足を心配する声もあり。ECBによる国債買い入れのニュースが報じられるも、欧州等に輸出している製造業者はまだ安心できない様子。
◆鉱山会社は需要不振で販売が軒並み下落している。需要不振は、Harry Winstonの第2四半期が△20%、ボツアナの7月度輸出が△61%。インドの7月度の研磨石輸出が△47%であった。・市場の関係者によると9月はじめの日本でのダイヤ価格は8月より下落。底値を探る展開。香港フェアを意識してリスクの少ないダイヤモンドに対しては積極的だが、それ以外はかなり消極的とのこと。香港フェアにおけるダイヤモンドの動向に注目が集まっている。