ダイヤモンド価格【海外市況概況(7月31日)】
国内ではVSアップを中心に価格下落が鮮明に。メレダイヤも投げ売り以外は売れない状況。
ダイヤモンド原石価格は軟化し、更に下落基調にある。インドのマニュファクチャーラーは、研磨後の利益確保ができない状況が続いている。
日本国内では、VSアップを中心としたポインターの価格下落が鮮明に。市場では出展者の指値を下回りダイヤモンドの売買が成立しないケースが増加、今後の市場価格の方向性が見いだせない状況。
香港ローカルマーケットは先週に引き続き低調。売り手・買い手ともに、日々新商品を買っても翌日には価格の下がるマーケットに疲労感があり、夏休みモードも手伝い取引が非常にスローな状況。
中国本土の経済状況は、金利緩和策による経済成長や雇用促進に対する期待もあるが、小売状況は台風による洪水などの影響もあり低調である。バイヤーは閑散期である夏期のダイヤモンド在庫を抑制、卸売り市場でのダイヤモンド需要も減退している。
◆メレーダイヤはインド人が静観しているため、投げ売り以外はまったく売れない状況が続いている。
夏枯れがひどく一部9月の香港ジュエリーショーを期待する向きもあるが、今年はインドの断食期間とも重なり余り期待は持てない、また年末にかけて今年はダメだろうとの声も多い。
本日(7/31)未確認状況ながらインドのダイヤ大手がまた倒産との情報があった。被害予想額は日本円で20-30億円。インド人大学卒の初任給2-3万円のインド経済からすれば大きな倒産。